マイオブレース®
(マウスピース型歯並び矯正装置)
マイオブレース®️
ってどんなもの?
マイオブレース®はマイオ(Myo)=筋肉、ブレース(Braces)=歯列矯正装置という意味で、
お口周りの筋肉を利用したマウスピース型の矯正装置です。
不正咬合の原因となる口腔習癖(舌癖、口呼吸など)を治療することで、
あごの成長を促し、歯列矯正を行います。
マイオブレース®️
Q&A
装着時間は?
マイオブレース®︎は起きている時の1時間と、就寝時に装着していただきます。
そのため学校にはマイオブレース®︎を持っていく必要はありません。
また宿泊訓練や、修学旅行時、短期での旅行の際にはご相談いただければ
その期間は別の方法を提示いたします。
痛みはあるの?
ワイヤーを使用した矯正治療では歯を動かすので、
装着して数日は痛みが出ることがあります。
マイオブレース®︎矯正治療では歯よりも口腔周囲筋(お口周りの筋肉)に
作用するため痛みが出ることは少ないです。
適正年齢・期間は?
スタート時期として適正な年齢は5歳~8歳です。
9歳以降でもあごの発育状態によって可能な場合がありますが、
一度無料相談を受けていただくことをお勧めします。
終了時期は全ての乳歯(子供の歯)が永久歯(大人の歯)に生え変わるまで
診ていきますので、小学校5年生~6年生が目安です。
早期にマイオブレース矯正を始める方が矯正の難易度は比較的少ないと考えられます。
しかしながら、マイオブレース®︎を正しく装着していない
1日約3分間の口腔周囲筋のトレーニングが継続して行われない場合には
歯並びが悪くなる原因の
口呼吸や舌のクセ、悪い飲み込み方などの歯列の改善及び口腔習慣の改善が見込めません。
マイオブレース®️矯正はワイヤー矯正のように
歯をなるべく抜かないのはどうして?
歯を並べる時に「歯が収まる充分なスペースが存在するか」という条件があります。
歯並びが悪いのはスペース不足があるためです。
このスペース不足を解消するには2つの方法があります。
1つ目は「歯を抜いてスペースをつくる」ことです。
この方法はあごの発育がほぼ完成した大人の矯正に多く行われる方法です。
2つ目は「あごを正しく発育させスペースをつくる」ことです。
この方法はあごの成長過程である子供の矯正が適応です。
あごの成長を利用するため歯を抜く必要がありません。
マイオブレース矯正治療は後者の方法のため歯を抜くことがほとんどないのです。
マイオブレース®️矯正に向いてない場合って?
全て永久歯に生え変わった後ではあごの成長が弱くなり、
「あごの正しい発育」という目的から外れてしまうため、
マイオブレース®︎矯正治療の適応外です。
適正な年齢またはあごの成長状態であれば、
マイオブレース®︎矯正治療は可能ですが、
指示に従ってくれないお子様や、
反抗してしまうお子様、保護者の協力が得られない場合は
コミュニケーションが大事な矯正方法のため難しいと思います。
マイオブレース®️矯正が後戻りしにくい理由は?
「後戻り」とは矯正治療後きれいになった歯並びが元の歯並びへ戻るように
歯並びが崩れていく現象です。
後戻りが起きる原因は主に
「歯を動かす事での不安定な状態」と「歯並びを悪くしたお口周りの悪いクセ」です。
マイオブレース®︎矯正は主に歯ではなく筋肉に作用し
あごの正しい発育を促していること、
歯並びを悪くした口腔周囲筋の悪いクセを取り除くことが
目的のため後戻りしにくいと考えられます。
マイオブレース®️を入れてるだけでいい?
マイオブレース®︎をただ入れているだけでは効果は思うように出ないと考えられます。
マイオブレース®︎は自転車でいう補助輪です。自転車は最終的に補助輪を外していきます。
補助輪を外すためには自転車を自由自在に操る技術を身につけなければなりません。
マイオブレース®︎矯正治療の目的は口腔周囲筋を正しく機能させ、あごの正しい発育を促すことです。つまり、
1 何のクセが原因で現在の歯並びの乱れや、咬み合わせの異常が出ているのかを分析する。
2 マイオブレース®︎を正しく使用し、口腔周囲筋の位置や機能を整える。
3 分析に基づいて弱くなっている口腔周囲筋を1つ1つピンポイントにトレーニングし鍛える。
4 無理に力がかかりすぎている筋肉や本来あごの動きに関係のない筋肉をコントロールする。
という工程が考えられますのでマイオブレース®︎だけでなく現状の分析と、口腔周囲筋のトレーニングが必要です。
通院していれば歯並びは自動的によくなる?
マイオブレース®︎矯正治療をはじめ小児矯正治療はただ通って入れば歯並びが良くなる訳ではありません。
ご家庭でマイオブレース®︎を毎日正しく装着する、
トレーニングを1つ1つ丁寧に行うなどの課題に取り組む必要があります。
学習塾や習い事でも、お家で宿題や予習せずただ通っているだけでは、
塾の学習進度についていけなくなってしまいます。
マイオブレース®︎やトレーニングも
毎日コツコツ行うことが歯並びを改善させることに繋がっていきます。
マイオブレース®️矯正はワイヤーなどを使用する?
従来の小児矯正治療は1期治療と2期治療に分けられています。
1期治療とは「成人矯正のための準備」で、
成長期に骨の成長を利用して上下のあごの骨の形やバランスを整えて、
歯が生えてくるスペースを確保する矯正です。
2期治療はいわゆる「成人矯正」で、
永久歯が生えそろった時期にワイヤーなどで歯を移動させて歯並びを整える矯正です。
つまり、従来の小児矯正治療は「成人矯正」を行うための矯正のため、
1期治療を行った後は、ほとんど2期治療へと移行していきます。
マイオブレース®︎矯正治療は、1期治療、2期治療という考え方はありません。
成長期の歯並びを悪くさせた原因を治すことで、
上下のあごを正しく成長させ自然な歯並びを目指すことが目的のため、
成人矯正を目的としていないからです。
そのため、乳歯が生えている時期から永久歯が生えそろうまでを矯正期間としています。
マイオブレース®️矯正のデメリットは?
お子様の歯並びやかみ合わせによって適切な治療開始時期が異なりますので、
なるべく早い段階でご相談いただくことが必要です。
またマイオブレース®︎等の矯正装置を適切に使用していない、
トレーニングを継続して行なっていないと十分な効果が出ないため、
お子様のやる気と保護者の協力が必要です。