かわべ歯科 mrc
静岡県菊川市半済1118
0537-36-1220

大人とこどもの予防歯科

目次

予防歯科ってどのようなことをするの?

1、かわべ歯科予防歯科・クリーニングとはどのようなものでしょうか?

かわべ歯科の予防歯科は「なんとか歯を残して欲しい」、「これ以上なるべく歯を削られたくない」、「将来虫歯や歯周病に悩まされたくない」、「お口の中の健康に興味がある」、「今のお口の中の状態を良い状態で維持したい」方のための予防方法やアドバイスをご提案しています。
→歯科治療に関するページはこちら

歯科医院での予防と聞くと「歯ブラシ」「歯石取り」「フッ素」などをイメージしますが、残念ながらそれだけでは「予防」としては十分でないとかわべ歯科では考えています。

虫歯や歯周病、歯が割れるなどのお口の中のトラブルには必ず「原因」があります。
その主な「原因」は2つあり、「細菌」と「力」です。
そして「細菌」が増える原因として「お家での歯ブラシなどの不足」、「歯科医院でのクリーニングの不足」「食生活」、「唾液の量や質」、「全身の病気」・「口呼吸」などがあり、「力」の原因としては「姿勢の異常」、「歯ぎしり・くいしばり」などが挙げられます。

そのため、かわべ歯科では予防処置をする前に、
来院される方のお口の中を知るための「お口の中のリスク(危険性)診断」を行っています。

「お口の中のリスク(危険性)診断」には、状況を正しく把握する為のパノラマレントゲン、「歯科用CT」だけでなく「唾液(だえき)検査」や「歯周ポケット(歯茎のみぞ)検査」、「レーザーを使用した虫歯検査」、「顕微鏡(けんびきょう)での菌の種類と密度の検査」、「姿勢検査」、「食事内容」、「現在服用中のお薬」などのカウンセリングを含め行っていきます。

予防処置では最初に、基本となる「お口の中全体のクリーニング」を最初に行っていきます。
いきなり歯石とりや刺激の強い機械クリーニングをするのではなく、まずは毛先の柔らかい「かわべ歯科オリジナル歯ブラシ」で歯と歯茎までやさしくマッサージし、「歯」だけでなく「お口の中全体」の汚れをとります。 患者様ごとにお口の中の状態に応じて、オーダーメイドで機能水を使った歯周ポケット(歯茎の溝)部分の洗浄などを行い、できる限り痛みの少ない歯石除去を行っていきます。
仕上げには、将来的な虫歯と歯周病の予防のためにお口の中で機能する乳酸菌(バクテリアセラピー)を行っています。

「ホームケア(お家での歯ブラシなど)の徹底」では、使用している歯ブラシの種類が違うように、1つ1つの歯ブラシの動かし方にも歯ブラシの特性を生かした磨き方をするべきだと考えています。
患者様の普段の歯ブラシの使用方法や時間などを確認させていただき、歯ブラシの力や効率的な磨き方を、提案させていただきます。
そして患者様にあったフロスや歯間ブラシなどの補助器具を実際に使用していただき、動かし方や、使用中の注意点などを説明させていただきます。

さらに、食生活を見直すための「食生活指導」、かみ合わせのための「姿勢指導」も行わせていただいています。

2、日本では先進国の中でも予防歯科に対しては遅れている事実

プレジデント誌の特集に”リタイア前にやるべきだった後悔トップ20”という雑誌の特集について書いてありました。
(55~74歳の男女1000名を対象とした調査)

その結果は、
第4位 腹八分目を守り、暴飲暴食をしなければ良かった。
第3位 日頃からよく歩けばよかった。
第2位 スポーツなどで体を鍛えておけばよかった。
第1位 歯の定期検診を受けていればよかった。

1位に体ではなく歯の悩みが来るのは驚きでしたが、実際歯を失った時に今までを後悔するご年配方の気持ちは十分伝わってきます。
もしもあなただったら歯の定期検診を何位にしますか? 

実際に昔と比べると80歳で20本以上自分の歯がある人の割合は約8%だったのに対し、
現在では約50%を超えています。(平成28年歯科疾患実態調査より)少しずつですが、定期検診やクリーニングの重要性が
日本でも認知されてきているのではないでしょうか。
しかし、現在日本では定期検診を受けている方は約3人に1人と言われています。

世界の先進国と比較すると、アメリカは5人に4人以上は予防歯科を受けていることや、
スウェーデンは70歳で平均21本以上の歯を残している事実から、
日本はまだ「予防」ではなく「治療」主体といってもいいでしょう。
(世界最強の歯科保健指導上巻 診療室から食育まで 著岡崎好秀先生より)

お口の中のトラブルは意外と気づきにくく、
「痛い」「はれている」「ゆれている」など症状が出た時には病気が進行していることもあります。

歯が抜けた時に、
「あの時に歯医者さんでお口の中のメンテナンスをしてもらえれば良かった」
「歯ブラシやフロスを毎日やっていればこんなことにならなかった」
と思っても、失われた歯は戻ってくることはありません。

定期検診やクリーニングを数ヶ月の間隔で欠かさず受けることで将来の自分の残っている歯の本数が守られる可能性があります。
(かわべ歯科では2ヶ月毎のクリーニングをおすすめしています)

皆さんも今一度自分のお口と向き合い、定期検診について考えてみてはどうでしょうか。

平成28年度歯科疾患実態調査 20以上の歯を有する者の割合の年次推移
平成28年度歯科疾患実態調査 20以上の歯を有する者の割合の年次推移

3、バクテリアセラピー

「毎日きちんと歯をみがいているのにまた虫歯になった。」
「すぐに歯周病が再発してしまう。」
そんな方は「菌質改善」のバクテリアセラピーをおすすめします。

人の体に住んでいる菌のバランスが悪いと、様々な病気を引き起こすことがあります。
菌のバランスが良いと、病気が起こるリスクが大きく下がると考えられています。

人の体の中には総重量2キログラム(大きなペットボトル1本分)の菌が住んでいて、この菌は常在菌(じょうざいきん)とよばれ、
体内に約500種、約500兆個の菌が住んでいるといわれます。常在菌には大きく分けて「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌(ひよりみきん)」の3種類あり、善玉菌は乳酸菌や納豆菌など人に有益な働きをする菌、悪玉菌はピロリ菌や、歯周病菌、食中毒原因菌など人に害を与える菌、日和見菌は「中立」の菌ともよばれ、善玉菌の勢いが強い時には良い働きをし、悪玉菌の勢いが強い時には悪い方に加勢してしまう菌です。

ストレスや運動不足、薬の過剰摂取などが原因で善玉菌の数が、減少してしまいます。
善玉菌の量が減ると、悪玉菌がはびこりやすい体になります。
バクテリアセラピーは、予防医学が発展しているスウェーデンで、誕生した先進の予防医学です。

薬で悪い菌だけでなく、良い菌までも殺菌してしまうような方法ではなく、人の常在菌のバランスを正常に保つことによって、
健康維持につなげる考え方です。

バクテリアセラピーの特徴は悪玉菌に善玉菌を対抗させる方法なので薬のように悪玉菌が善玉菌に耐性をもつことが少ないと考えられています。善玉菌を増やして、体内の菌のバランスを整えて悪玉菌の勢いを抑える方法なので害はほとんどありません。
人由来の善玉菌を入れるため、体に定着しやすくお子様からご年配の方、妊娠中の方まで安心して摂取できます。

バクテリアセラピーの欠点としては最初の数ヶ月は善玉菌を定着させるのに毎日善玉菌を摂取する必要はあります。
善玉菌が生息しやすい体にするため、生活習慣の改善も必要です。

かわべ歯科で提供させていただいているバクテリアセラピーはお口の中に生息するLロイテリ菌とよばれる乳酸菌の仲間を使用しています。市販されている乳酸菌飲料などの乳酸菌は腸に作用しますが、L.ロイテリ菌は虫歯や歯周病に対抗する、お口の中で活躍する菌です。L.ロイテリ菌の含まれた タブレットを処方することでお口の中の善玉菌の数を増やし、悪玉菌を抑えていきます。

Download (PDF, 436KB)

虫歯ってどんな病気?

1、歯が抜ける原因で歯周病の次に多いのが虫歯です。

以前までは、虫歯は子供がかかりやすい病気というイメージがありました。
しかし、最近ではそのイメージとは違った結果が出ています。

このグラフは静岡県の中学1年生の虫歯にかかっている平均本数(処置した歯も含む)は0.6本で、
全国平均の0.8本よりも少なくなっていることがわかります。

さらに静岡県の平成10年と比較すると2.9本から0.6本と虫歯の本数自体が減少しています。
(平成29年度学校歯科保健調査結果 12歳 児・中1のDMFT指数の年次推移より)
静岡県だけでなく全国でもH10年と比較して徐々に虫歯の本数が減ってきていていることがみられます。

一方で55歳以上の虫歯は増えてきています。その理由として高齢者の中には介護が必要になってくる人が増えるため、
お口の中のケアが不十分になりやすく虫歯になってしまうことが多くなってしまったこと、
歯周病で歯の根元が見えるようになってしまい、
根元は頭の部分と比べて虫歯になりやすいこと(根面う蝕・こんめんうしょく)などが挙げられます。

2、虫歯の原因は?

虫歯の原因は1つではありません。

「歯の強さ」と「虫歯菌の数」、「食事の習慣」の3つが大きな要因となって虫歯が発生・進行していきます。

1つ目の「歯の強さ」では、エナメル質とよばれる歯の表層の部分の強さが影響します。
特にフッ素などを塗ったあとにはフルオロアパタイトとよばれる状態を形成するので歯質が強くなるといわれています。

2つ目の「虫歯菌の数」ではプラークが関係しています。
虫歯の原因はプラーク(歯垢)とよばれるお口の中の細菌の塊(かたまり)です。
プラークの中にいる虫歯菌が酸を出し、歯を溶かしてしまいます。

つまり、このプラークを少なくすることが、虫歯を発生させない、進行させないことにつながります。
しかし、歯並びが悪い、歯ブラシの使い方が適切でない、歯ブラシ時間が少ないなどの理由で、プラークの取り残しがあると、
虫歯になりやすくなります。

大人の場合では、以下のような部分にプラークの取り残しや、虫歯が発生しやすいと考えられます。
歯と歯の間の部分(プラークがたまりやすいので手入れが難しい)歯の根元の部分(歯ぐきが下がってきた部分が弱い)
以前に詰め物やかぶせものをした部分の隙間 の隙間に関しては、人工で作った物には寿命があり、時間が経つと、過酷なお口の中では、
すり減ったり、かけたり、膨らんだり、縮んだりします。
そして、周囲に隙間ができてそこに菌が入り、虫歯ができてしまうことがあります。

3つ目の食事の習慣については、食事の質、食事の回数などが虫歯に影響してきます。

虫歯に関係するのは主に、歯のエナメル質、象牙質(ぞうげつ)歯髄(しずい)とよばれる部位です。

エナメル質
歯の頭の最表層にある体の中で最も硬い部分。通常の歯で目に見えている部分がエナメル質です。
象牙質(ぞうげしつ)
歯の頭の最表層にある体の中で最も硬い部分。通常の歯で目に見えている部分がエナメル質です。
歯髄(しずい)
歯の中にある空洞(くうどう)部分、ここには神経と血管がはいっており、ここに虫歯が行き着くと、ズキズキとした痛みを起こす場合があります。

虫歯の状態

エナメル質の虫歯(C1)

歯の外側第一層エナメル質に進行した虫歯のことをいい、初期虫歯といいます。

エナメル質う蝕C1の特徴
  1. 1、歯のみぞが茶色くまたは黒くなってきている
  2. 2、しみたり、痛いという症状はほとんどない
エナメル質う蝕C1の注意事項
  1. 1、痛みやしみるなどの症状は全く無い
  2. 2、天然の歯の色よりも白く濁った部分が発生する
  3. 3、齲窩(うか)とよばれる虫歯の穴は存在しない

乳歯象牙質に進行した虫歯(C2)

虫歯が象牙質というエナメル質の先に進行した状態です。 象牙質はエナメル質と比較すると軟らかいため、エナメル質の虫歯よりも虫歯のスピードが早くなります。子供が「痛い」「しみる」などの症状があったり、大人の方が見て穴があいていると確認できるのが、この時期からです。

エナメル質う蝕C2の特徴
  1. 1、症状がほとんど無い場合もあります(虫歯の進みがまだ浅い場合)
  2. 2、虫歯が進むと冷たいものでしみることがあります
  3. 3、虫歯の進行がさらに進むと触れたり、冷たいものを食べたり、飲んだりしたときにズキズキとした痛みを伴う場合があります
  4. 4、レントゲン像でもこの時期の虫歯ははっきりと像がみえてきます
  5. 5、表面の虫歯よりも中の虫歯が進行している場合があり、表面の虫歯が小さいからといって過信は禁物です
エナメル質う蝕C2の注意事項
この時期の虫歯は進行スピードが早いため、「進行を止める」治療から「虫歯を取り除く」治療がメインになります。 乳歯の場合は象牙質が大人の歯と比べて浅いため、早めの治療が必要です。 乳歯の場合は、型取りをする治療はまれです。 その日のうちに虫歯を取り除いて樹脂材料をつめる方法(ダイレクトボンディング法)が一般的です。

歯髄まで進行した乳歯虫歯(C3)

歯髄(しずい)とよばれる歯の神経まで虫歯が進行している状態です。 何もしなくても「痛い」という症状があった場合にはこの時期の乳歯虫歯の恐れがあります。

エナメル質う蝕C3の特徴
  1. 1、何もしないでも痛くなる症状(自発痛じはつつうといいます)があります
  2. 2、温かいものが痛くなることがあります
  3. 3、噛んだ時に痛くなることがあります
  4. 4、神経が死んでいる場合には痛みが出ない時があります
  5. 5、虫歯の歯の下の歯ぐきがはれて膨らむことがあります
エナメル質う蝕C3の注意事項
まずは痛みをとることが必要な状態ですので、神経治療がメインとなります。 神経をとった後も、歯が細菌に感染されないように、お口の中の環境改善と、予防が大事になってきます。

乳歯の残根(C4)

虫歯が進行し乳歯の頭の部分がなくなり、根っこだけの状態です。

エナメル質う蝕C4の特徴
  1. 1、押したとき、食べ物が当たったときに痛くなる場合がある
  2. 2、独特の匂いがあり、口臭が気になる場合がある
  3. 3、歯が欠けたり、割れたりする危険性が高い
  4. 4、冷たいもの、温かいものでは痛みはほとんどない
  5. 5、急に何もしなくても痛くなる場合がある
  6. 6、虫歯の歯の下の歯ぐきがはれて膨らむことがあります
エナメル質う蝕C4の注意事項
虫歯がとても進行してしまった状態で、日常生活にも支障が出たり痛みが強くなったりする場合がありますので早急に治療をすることが求められます。

酸蝕症ってどんな病気?虫歯との違いは?

A、酸蝕症(さんしょくしょう)とは

酸蝕症は歯に強い酸性の物質がくりかえし触れることで歯の表面が溶ける現象です。

昔は拒食症の方が嘔吐することによって胃酸が繰り返し歯に触れる事や、酸性の薬品などを現場で扱う作業員の方が気化した薬液に歯が何度もふれることで起こっていた症状でした。

最近では、お酢や柑橘類(かんきつるい)などの酸っぱいものブームによって、酸性の食品を多く摂取するようになったことから一般の人にも酸蝕症の方が増えてきています。

症状としては虫歯に似ているため、虫歯と区別がつきにくいです。
虫歯と同時に起こっていることもあり、患者さんの食生活などを確認するなどの方法が必要です。
ここでは、虫歯と酸食症の違いについて下にまとめてみました。

虫歯
虫歯菌の出す酸によって歯が溶ける病気です。
プラークと呼ばれる細菌(バイキン)のかたまりがたまった場所から発生します。
つまりプラークがなければ虫歯になることはほとんどありません。また、全体的に虫歯になることは子供を除いてまれです。
酸蝕症
酸性の食べ物や飲み物をくりかえし食べ飲みすることで、歯の表面が酸で溶ける症状です。酸性の食べ物・飲み物に触れた歯の表面全体におこる恐れがあるため、多くの歯が被害にあうこともあります。

B、酸食症になってしまった歯はどうなるの?

酸蝕症になってしまった歯にはこのような特徴があります。

  • 歯がしみやすくなる(知覚過敏・ちかくかびん)
  • 歯のカドがなくなり丸くなる、歯のギザギザ部分が目立たなくなる
  • 歯の象牙質とよばれる茶色い内側の部分がすけてみえる
  • 虫歯になりやすくなる
  • くいしばりグセがあると歯のすり減りが早くなる

(Erosive Tooth Wear,Lussi 2014より)

C、最近の酸蝕症の原因は?

① 酸性の食べ物・飲み物の取りすぎ。酸性の強い食品を直接食べること。

特に酸性のものの代表格は「お酢」で、酸性度はpH2〜3くらいです。
酢の物や、お酢を使った料理であれば、「かむ」ことができます。
「かむ」ことによって唾液がでてくるので、酸性の食べ物でもある程度中和してくれます。

食べ物にかけること自体酸性度をまろやかにしてくれます。
最近健康にいいといわれている「酢をそのまま飲む」という行為は、「強い酸性」のものをお口に直接入れているのですから、
歯が溶けやすくなってしまいます。 さらに、酸っぱさを抑えて飲みやすくした甘い酢は、酸っぱさを打ち消すために、砂糖などが多く入っている可能性が高く、酸性で溶かされた状態で、虫歯菌が好きな糖を与えているのですから最悪です。

できれば、お酢は「飲む」のではなく「料理にかけて食 べる」「料理の味付けにお酢を使う」ことをおすすめします。
この表をみると、酸性の食べ物をたべること自体がこわくなってしまいそうですが、酸味のあるフルーツなどは適度に、
毎日にならないように食べていただく分には大きな問題はありません、ただしコーラやスポーツ飲料などは酸性度が高いだけでなく、
糖質も多く、飲み物のためゴクゴク大量に飲めてしまうので、水や、お茶などに替えることをおすすめします。

(Erosive Tooth Wear,Lussi 2014より)

② 唾液の量が少ない

「そんなに酸味が強いものは毎日食べてないのに酸蝕症」という場合もあります。
同じ量の酸性度が同じものをたべても酸蝕症になりやすい方と、なりにくい方がいます。大きな違いは「唾液の量」と考えられます。

食事をするとお口の中は酸性のものをたべていなくても20分くらいは酸性に傾きます。
その後、徐々に中性近づいてきます。これは唾液が緩衝作用(かんしょうさよう)とよばれる、酸性を中和する作用(中性に近づける力)をもっています。

つまり唾液の量があれば、食べた後のお口の中の酸性状態が短くなります。
そのためにも唾液を確保してほしいため、唾液を少なくする口呼吸はおすすめできません。

D、酸蝕症は予防できるの?なってしまった歯の治療法は?

酸蝕症の予防方法は「お口の中が酸性になっている時間を減らす」ことです。
もちろん酸性の強い食べ物を毎日食べないことなども必要です。

食べた後に、早めにお水やぬるま湯でうがいするなどをすると、お口の中の酸性度が和らいでいきます。
また、酸性の食べ物を食べた後はお口の中 が十分に中和される30分くらい後から硬くない歯ブラシで歯磨きをすると効果的です。

他にも、飲み物をストローを使って飲むと直接歯に触れにくく酸食症を予防する手段になりますが、飲み過ぎは注意してください。
酸蝕症になってしまった歯には、軽度であれば、知覚過敏予防の材料をぬることで、しみる対策ができます。

大きく溶けてしまった場合にはダイレクトボンディングとよばれる白い材料で覆う治療法があります。

歯周病はどんな病気?

A、歯を失う原因の第1位が歯周病です

現在歯周病(歯肉炎を含む)総患者数は3,315,000人(厚生労働省 平成26年患者調査の概況より)といわれています。
性別では男性1,373,000人、女性194万2000人と女性の方が多くなっています。
図1をみると歯を失う原因として歯周病は2位の虫歯を超える1位になっています。(2005年8020財団永久歯の抜歯原因調査報告書より)

図2のグラフは歯周病の判断基準となる、4mm以上の歯周ポケットを有する人の割合を、年齢別で分けたグラフです。
年齢が高くなるにつれ、歯周病になっている人の割合が高くなっていることがわかります。

B、歯周病はどんな病気なの?虫歯と何が違うの?

歯周病は歯自体が病気になるわけではなく、歯を支える組織の病気です。

歯は歯槽骨(しそうこつ)という骨に支えられ、歯と歯槽骨は歯根膜(しこんまく)という繊維(せんい)でつなぎとめられています。
こうした組織を歯茎がおおっていますこの歯槽骨・歯根膜・歯茎のことを、歯を支える組織・歯周組織(ししゅうそしき)といいます。

歯周病はこの歯周組織が破壊されていき、歯を支える部分が無くなっていきます。
そして、歯を支える部分が少なくなると、歯がグラグラと揺れてくるようになり、更に進行するとその揺れが大きくなり、
最終的に歯が抜けてしまう恐れもあります。

歯周病は広い年代で発生しますが、特に高齢者に多くみられます。

C、歯周病の原因は?

歯周病の原因はプラーク(歯垢=しこう)です。
歯についているネバネバとした汚れをプラークと言います。

プラークは、口の中にいる細菌と細菌の出した代謝物の塊で、歯ブラシなどが十分でない場合や、糖分をとりすぎた時に増えていきます。
歯周病は、このプラークの中にいる歯周病菌が悪さをして、炎症を起こす病気です。

歯周病が重症化すると、やがて歯茎や歯槽骨などが破壊されて、最悪の場合、歯が抜け落ちてしまうこともあります。

D、歯周病はどのように進行するの?

歯周病は、進行の程度によって歯肉炎と歯周炎があります。

歯肉炎は歯周病の初期状態で、プラークによって歯茎が炎症を起こし、歯茎が腫れている状態です。
歯肉炎が進行すると、歯と歯茎の隙間が深くなり、歯周ポケットという溝ができます。

歯周病菌は空気を嫌う性質をもっているので、 歯周ポケットの中で増殖します。
さらに炎症が強くなっていくと、やがて歯を支えている歯槽骨や、歯と歯槽骨をつなぎとめている歯根膜が破壊されます。
これが歯周炎です。

歯周炎の最後には、骨の支えがなくなり、歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病は進行すると、元の健康だった頃の状態に戻ることが難しい病気です。

E、歯周病になるとどのようなことがおこるの?

以下のような兆候がいくつかあれば歯周病の恐れがあるかもしれません。

  1. 歯茎がむずむずとかゆいように心地が悪くなる
  2. 歯ブラシやフロスで出血する
  3. 口の中にネバつきがある
  4. 歯が長くなった
  5. 歯が冷たいものでしみる
  6. 歯の根元が虫歯になっている
  7. 口の臭いが気になる
  8. 歯と歯の間に食べ物がはさまりやすい
  9. グラグラとゆれる歯がある

以上のような兆候がある場合には歯科医院で相談することをおすすめします

F、歯周病にはどのような対策方法があるの?

初期の歯肉炎の場合には、ホームケア(お家での歯ブラシなど)でよくなるということはあります。
しかし、なかなか改善しない、または先ほどのチェック項目の多くが当てはまっている場合には進行している歯周炎かもしれないので歯科医院への受診をおすすめします。

まずはホームケアとしては、歯ブラシの選び方や、動かし方を見直すことはもちろん、歯ブラシだけではとりにくい歯と歯の間のプラークをとっていくフロスや歯間ブラシを積極的に使うことをおすすめします。

しかし正しい使い方をしないと、歯茎を痛める原因になることがあるので、歯科医院で歯科衛生士のもとで、お口の中に合った歯ブラシやフロス等の選び方や、使い方を学ぶことが必要です。

歯科医院での歯周病治療は、歯磨きの指導だけでなく、歯周病の進行具合を検査する歯周組織検査(ししゅうそしきけんさ)、や歯石の除去、歯周外科手術(ししゅうげかしゅじゅつ)等があります。

歯石はプラークがくっつき、その取り残しがどんどんたまっていくことで、プラークにミネラルが沈着し、
石のようになってしまうものです。

硬く、歯ブラシなどでは取ることは難しいため、歯科医院でこの歯石を取り除く必要があります。
歯石除去は歯石を取り除く(スケーリング)だけでなく、歯の表面の歯周病菌が出した毒素が染み込んだ部分を除去し滑らかにしていく(ルートプレーニング) ことも行います。  

G、歯周病をさらに悪くさせる原因があります

自己流のブラッシング
プラークは歯にネバネバとくっついているので、うがいだけでは取り除くことが難しいです。
そのため歯ブラシやフロス、歯間ブラシで物理的に落とすことが必要です。
しかし、「みがいてる」と「みがけてる」は全然違います。自己流で歯ブラシを頑張ったとしても効率が悪く、みがき残しもでてしまうことも多く、プラークがたまって、頑張っているのに歯周病になってしまうこともあります。歯科医院で自分のお口の中のことをしっかり知っていただき、正しい歯みがき方法を身につけてください。
たばこを吸う
歯茎の中には毛細血管(もうさいけっかん)とよばれる細い血管があります。
この血管は栄養を運ぶ重大な役割があります。また、たばこを吸っていない方の歯茎はプラークがたまっているとはれて、血が出ることで危険サインを教えてくれます。
しかし、たばこを吸う方は、たばこに含まれる成分によって血流を悪くさせてしまい、細い血管の歯茎には血液が行き届きにくくなります。栄養不足の歯茎では細菌と戦う力がないため、腫れずに歯周病が進行してしまいます。そのため、気づかないうちに歯周病が進行してしまうことが多いのです。

歯が割れるとどうなるの?

A、歯を失う原因の中で「歯が割れる」という理由は歯周病や虫歯についで第3位

歯が割れてしまう原因は、 「異常な力がかかって歯に負担がかかる」「歯が弱ってしまい通常の噛み合わせでも負担がかかってしまう」ことが考えられます。 「異常な力がかかって歯に負担がかかる」状況として、交通事故や接触事故、けんかなどがありますが、多いのは歯ぎしり・食いしばりによる歯へ の負担です。「歯が弱ってしまい通常の噛み合わせでも負担がかかってしまう」ことは、虫歯で歯がボロボロになってしまい、割れやすくなってしまった。 歯の神経を抜く治療をしてからしばらく経って歯から水分が抜け割れやすくなってしまったことなどが挙げられます。

B、歯が割れてしまう原因は?

歯が割れてしまう原因は、「異常な力がかかって歯に負担がかかる」「歯が弱ってしまい通常の噛み合わせでも負担がかかってしまう」ことが考えられます。「異常な力がかかって歯に負担がかかる」状況として、交通事故や接触事故、けんかなどがありますが、多いのは歯ぎしり・食いしばりによる歯への負担です。「歯が弱ってしまい通常の噛み合わせでも負担がかかってしまう」ことは、虫歯で歯がボロボロになってしまい、割れやすくなってしまった。 歯の神経を抜く治療をしてからしばらく経って歯から水分が抜け割れやすくなってしまったことなどが挙げられます。

C、気づかないうちに歯ぎしり・食いしばりをしているかもしれません

ご自身で歯ぎしり、食いしばりを自覚することは難しいことです。 今回チェックシートを作成しましたので、以下の症状が多く当てはまる方は歯ぎしり・くいしばりをしているかもしれません。

  • 1、かむと歯が痛い、または違和感がある歯がある
  • 2、歯がすり減っている感じがする
  • 3、歯にひびが入っている
  • 4、冷たいものがしみる
  • 5、歯の根元の部分が削れている
  • 6、歯茎がやせてきた
  • 7、歯が揺れることがある
  • 8、つめものや、かぶせ物が割れたり、とれてしまったりしたことがある
  • 9、歯が欠けた、またはわれてしまったことがある
  • 10、朝起きた時に肩こりが気になる、疲れがとれていない
  • 11、パソコンでの仕事時間やデスクワークが多い
  • 12、重いものを運ぶことが多い
  • 13、頭痛やめまい、耳鳴りがある
  • 14、お口の中に骨のこぶがある
  • 15、アゴが痛くなることがある、口が開きづらい
  • 16、舌に歯の跡がついている

この中で多く当てはまる方は、くいしばりがある可能性がありますので、一度歯科医院で相談することをおすすめします。

D、歯ぎしり・くいしばりには4種類あります

① クレンチング(かみしめ)
グッとかみしめる状態です。起きている時にも起こることが多いです。音がないため、他の人から指摘されることが少ないので、歯科医院で指摘される、もしくは何か症状があってはじめて気がつくことが多いです。重いものを扱う仕事がある人にも多いです。
② グラインディング(こすり合わせ)
歯と歯が前後左右に強くこすり合わせる現象です。ギリギリと音がすることがあります。起きている時には少なく寝る時に発生することが多いです。
③ タッピング(カチカチがみ)
上の歯と下の歯をカチカチと早い動きで噛んだり開けたりを繰り返す動作です。クレンチングやグライディングと比べると発生率は少ないです。
④ 歯牙・歯列接触癖(しが・しれつせっしょくへき)(TCH=トゥースコンタクティングハビット)
2008年2月に東京医科歯科大学が発表した、上下の歯が長い時間接触している状態をいいます。歯ぎしりをしている人にこのTCHがよく見られることから歯ぎしりの第一段階といっても過言ではないかと思います。そのため他のくいしばりと比べて、TCHになっている人は非常に多いです。
本来、上下の歯は何もしていない時には触れ合っていない状態ではなれています。会話や食事の時に接触する時間はトータルでも1日20分以内が正常です。(食事は1食あたり15〜30分はかかる方もいると思いますが、食事の時、歯は開けたりかんだりを繰り返しているので、1食あたり でも歯が接触している時間は数分程度です。)
しかし、会話や食事以外の時(安静時といいます)に無意識でも上下の歯が触れ合うことが長く続けば、TCHとなります。
パソコンでの仕事やデスクワークなどが長時間続く方にこのTCHは多いといわれています。
咬むこと自体は発育や脳細胞の活性化としてもとてもいいことですが、かみ続けること、上下の歯が触れ合っている状態が長く続くことが、歯とアゴを働かせすぎて疲労させる悪い状態です。

E、歯ぎしり・くいしばりをすると将来起こるかもしれない4つの危険なこと

① 歯がしみる
グッとかみしめる状態です。起きている時にも起こることが多いです。音がないため、他の人から指摘されることが少ないので、歯科医院で指摘される、もしくは何か症状があってはじめて気がつくことが多いです。重いものを扱う仕事がある人にも多いです。
② 歯が欠ける・割れる・ひびがはいる
歯に必要以上の力がかかることが繰り返されることによって、歯の一部がひびわれたりかけることがあります。
その際に神経の部分まで欠けると歯のpng神経が死んでしまうこともあります。また、歯の根の部分まで割れてしまうと、かんだ時に痛みが出ることもあり、その亀裂の部分に細菌が入ると腫れることもあります。
特に神経を抜いている歯は要注意です。神経が無い歯は木でいうと枯れ木のような状態なので、生きている歯よりも歯が割れるリスクがとても大きくなります。
③ 歯がすり減る・つめものが外れる・かぶせものが割れる
歯ぎしりは上下お互いの歯が擦り合わさっていることを繰り返すので、歯の接触面同士が削れてきます。さらに相手の歯が金属や歯より硬い材質のかぶせ物であれば削れやすくなることもあります。歯につめものなどが入っていた場合には周りがすり減って、つめものが外れてしまうこともあります。セラミックなどのかぶせ物が入っていた場合、欠けたり、割れたりすることもあります。
④ アゴの関節に異常が出る
下のアゴの骨と関節の骨はつながっているため、歯ぎしりなどで強い力がかかるとアゴの関節部分にも強い力がかかるので、アゴの関節に異常が出る場合があります。

F、くいしばりをやめるには?

① 歯と歯が約2〜3mm離れたリラックスした状態「安静時空隙(あんせいじくうげき)」をつくることを意識する。
安静時空隙を意識することで、歯と歯の接触TCHを防ぐことができ、それが歯ぎしりの防止につながる可能性があります。たとえば「歯と歯をはなす」といったふせんをつくっておき、家やオフィスなどに貼っておくと、気づいた時に歯と歯を離すことがだんだんと習慣付くことがあります。
② マウスピース・ナイトガードをはめる
マウスピースやナイトガードを使用することで、歯と歯をはなすことを、 強制的に行うことが可能です。しかし、マウスピースやナイトガードを長期にはめたからといっても歯ぎしりを根本的に治すことにはつながりません
③ ストレスをためない
ストレスがたまると歯ぎしりを起こすことが多くなります。これは歯が歯ぎしりを起こすことでストレスを解消させようとしているためと考えられています。 なるべくストレスをためないことが、歯ぎしり防止につながります。
④ 飲酒やたばこの量を減らす
お酒やたばこのアルコールやニコチンが歯ぎしりを悪化させるリスクがあるといわれています。お酒やたばこの量を減らしてみましょう。

口臭が気になりますか?

口臭の原因は様々です。
ただし、口臭の原因の8割は、歯周病が原因と考えられています。

お口の中には約500種類〜2000種類の細菌が住んでいます。
プラーク(歯垢)や膿の中で増えた細菌が、食べかすなどを分解するときに発生する数種類の物質が、口臭の原因となるのです。
口臭の原因物質は、お口の中の原因菌が作り出す「メチルメルカプタン」「硫化水素」「ジメチルサルファイド」とよばれる、
3つの「揮発性硫化物」(硫黄系の臭いを発生させる物質)です。
なかでもメチルメルカプタンという物質は、「卵の腐ったような臭い」を発生する、硫化水素の20倍以上の臭気を出す物質といわれています。歯周病菌はこの「メチルメルカプタン」を発生させます。

歯周病での口臭の大変なところは、口臭が一時的なものでなく、常に発生し続けている点、周りには迷惑をかけてしまっていても、自分自身は気づいていないことが多いという点です。

以下の項目が当てはまる方は口臭があるかもしれません。

  • 1、お口が乾燥しやすい
  • 2、歯周病がある(日本人の7割が歯周病またはその兆候があるといわれています)
  • 3、糖尿病になっている
  • 4、お口の中の汚れが多い

口臭はただの臭いを発しているだけでなく、体の中に悪玉菌が増えていることのサインです。
特にお口の中の悪玉菌は、将来心筋梗塞や脳卒中、アレルギーなど様々な病気の原因になるかもしれないと考えられています。
お口が臭いと感じたらそれは病気の兆候かもしれませんので、早めに歯科医院に相談するなどの対処することをおすすめします。

こんな疑問はありませんか?

Q 予防やクリーニングを行うスタッフは有資格者でしょうか?

A かわべ歯科では、クリーニングをはじめとする予防をはじめ、診療に従事するスタッフは、全員国家資格をもった「歯科医師」と「歯科衛生士」です。 患者さまのお口の中を触れる資格を持たない「歯科助手」は診療に携わっておりませんのでご安心ください。 「国家資格」に関することはこちらを参照してください。
http://careergarden.jp/shikajyoshu/ihoukoui/

Q 保険診療と自由診療(保険外診療)での予防歯科の違いは?

A 保険診療と自由診療の大きな違いは「施術時間」と「施術範囲」と「施術内容」です。そもそも、保険診療は「予防歯科」というものは存在しません。保険診療は病名をつけその治療を行うことですので、病気がなければ医療行為を行う事ができないのです。また、保険診療中に唾液検査、予防歯科で別途金額が発生することは混合診療となりますので、厚生労働省から保険外併用療養費以外は原則として「違法行為」として禁止されています(認められていない混合診療を行った保険医療機関は厳しく罰せられます)。つまり、予防歯科は自由診療(保険外診療)のみとなります。 詳しくは厚生労働省ホームページを参照してください。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/sensiniryo/heiyou.html

Q 予防歯科は何歳からできますか?

A 診療のイスに一人で座れる年齢(3~4歳頃)から高齢者の方まで予防・クリーニングを受けていただくことができます。今後は0〜2歳のお口の予防セミナーなども検討予定です。

Q 予防歯科に歯の本数は関係ありますか?

A お口の中のトラブルがない方から総入れ歯の方まで、個人個人のお口の中の状況にあった、トリートメントプランをご用意しております。

Q どのくらいの期間で予防歯科・クリーニングで通院しますか?

A 現状のお口の中の状態に合わせて通院間隔を決めていきますが、2ヶ月に1回のクリーニングをおすすめしています。

Copyright kawabeshika All Right Reserved.