2018年02月20日

子供の歯並びを悪くするクセにはどんなものがあるの?その2弄唇癖(ろうしんへき)

A.弄唇癖(ろうしんへき)とは?

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クチビルをかんだり、吸ったりするクセをいいます。咬唇癖(こうしんへき)や吸唇癖(きゅうしんへき)ともよばれます。上のクチビルよりも下のクチビルをかむクセの方が比較的多くみられます。またクチビルに前歯の跡がついている場合もあります。

上の唇かむ

上のクチビルをかむクセは、上の前歯が図のように後ろに傾き、下の前歯が前に傾くので、かみ合わせが反対になることがあります。

下の唇かむ

下のクチビルをかむクセは、上の前歯が図のように前に傾き、下の前歯が後ろに傾くため、出っ歯にみえることがあります。

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出っ歯の子供さんで、上の歯と下の歯の横のすき間が大きい場合には、普段でも、下のクチビルがその部分に入りやすくなってしまうため、さらにすき間を大きくしてしまい、出っ歯が目立ってしまうこともあります。

また、クチビルを閉じる筋力が衰えてしまったことで、クチビルが歯と歯の間に巻き込まれるという考え方もあります。

さらに冬になると、かんだクチビルの部分が乾燥しやすくなるので、口唇炎(こうしんえん)とよばれるクチビルが皮向けする、はれるような炎症を起こすことがあります。

B.対応方法はあるの?

かみ合わせが原因で、クチビルをかむクセが治らない場合には、矯正治療でかみ合わせを改善する必要があります。

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クチビルの筋力の衰え対策には、お口の周りの筋肉を正しく機能させるためのトレーニング(MFT・エムエフティー)を行って、正しくクチビルが閉じれるようにさせることが必要です。次の項目でMFTについて説明させていただきます。

C.お口の周りの筋肉を正しく機能させるためのトレーニング・MFTとは?

MFT(エムエフティー)とはMyofunctional Therapy(マイオファンクショナルセラピー)とよばれ、「歯並びに影響するお口の周りの筋肉の筋肉を改善する訓練法」のことです。

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歯並びは、お口周りの筋肉に囲まれていて、常に周りから力がかかっています。このバランスがいいと歯並びは安定しますが、このバランスが崩れると、すぐではありませんが、長期間にわたって歯並びを悪くします。つまり、お口周りの筋肉の乱れが、歯並びが悪くなる「原因」になっているのです。

MFTはお口の周りの筋肉を訓練することで以下の2つが改善される可能性があります。

①舌やお口周りの筋肉が、かむ時、飲み込む時、発音する時、呼吸する時に正しく動いてくれること
②何もしていない時(安静時といいます)に、舌やお口周りの筋肉が正しい位置にいること

MFTにはやれば瞬間的に歯並びが変わる即効性はありません。しかし、成長しているお子さんがMFTを毎日行うことで、正しいアゴの成長発育をさせることが可能になります。また、歯並びを悪くさせる「原因」を取り除くことで、矯正装置の効果を高めることや、歯並びが再度悪くなること(後戻り)を防ぐことも期待できます。

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以前は矯正装置についての専門書が歯科矯正学の大半を占めていましたが、現在ではMFT関連の専門書や、矯正装置の本でもMFTの事に関して記載が多く見られるようになり、矯正に対するMFTの重要性が高まってきています。

D.まとめ

①弄唇癖(ろうしんへき)はクチビルをかむクセのことです
②弄唇癖で前歯の歯並びに悪影響を与える場合があります
③弄唇癖はクチビルに炎症を起こすことがあります
④弄唇癖は歯並びを改善するまたはお口の周りの筋肉のトレーニングを続けて行うことで克服できる可能性があります
⑤矯正装置は歯並びが悪くなった「結果」に対して治療を行い、MFTは歯並びが悪くなった「原因」に対して治療を行っていく方法です。子供の矯正に関しては併用して行うことでアゴの正しい成長発育が期待されます。