2018年08月23日

キレイな歯並びにみえますがこれが要注意です(子供の歯並びのお話)

こんにちはかわべ歯科です。今回は、歯並びが良さそうにみえるものが、実は将来歯並びが悪くなる可能性がある歯並びのお話をしていきます。

1乳歯の歯並びにはすき間がある

このお子さんの歯の写真をみてください。「虫歯もなくキレイな歯並びだな」と思う方がほとんどだと思います。しかし、驚くかもしれませんが、「乳歯の閉鎖歯列弓(へいさしれつきゅう)」という、将来歯並び異常を起こす場合がある歯並びの1つです。

上の写真は正常なお子さんの歯並び模型です。この模型と、先ほどの写真を比べてみてください。

実は、模型の方には、歯と歯の間にすき間があります。これは歯科関係の教科書などにも名前がついており、「霊長空隙(れいちょうくうげき)」と「発育空隙(はついくくうげき)」とよばれています。

霊長空隙は犬歯とよばれる、尖った歯の周りにできるすき間のことで、発育空隙は「発育空隙以外のすき間」をいいますが、奥歯にすき間はできにくいので主に前歯のすき間を指します。

このすき間には将来の歯並びに大事な役割を持っています。もう一回模型を拡大してみてみるとその答えがわかります。

子供の歯の根っこの部分に大人の歯がうっすらと見えると思います。Aとよばれる乳歯の前歯が抜けるのは5歳〜7歳頃(個人差があります)、このAとよばれる乳歯が抜けると上から1とよばれる大人の歯が生えてきます。

この2つの前歯の大きさを比べてみると、大人の歯は子供の歯よりも横幅が大きいですね。子供の歯のスペースだけでは、大人の歯がまっすぐ生えてくるのは難しいようにみえます。しかし、歯と歯の間にすき間がある場合には大人の歯がスムーズに生える可能性が上がってきます。実は、子供の歯の間のすき間は大きな大人の歯が生えることができるためのスペースだったのです。

2すき間のない歯並びは何か問題があるのか

しいたけりんご

では、最初の写真の、歯と歯の間にほとんどすき間のないお子さんの場合は、この先放っておくとどうなるでしょうか?

恐らく、大人の歯が生えるときには、スペース不足で曲がって生えてきたり、後ろから生えてきたりと、歯並びが悪くなってしまう危険性があります。

しかし、すき間がないだけで、絶対に歯並びが悪くなってしまうというわけではないので、かかりつけの歯科医院で確認をしたほうが良いと考えます。

3まとめ

①正常な乳歯の歯並びにはすき間がある

②乳歯のすき間は霊長空隙と発育空隙とよばれている

③すき間のない乳歯の歯並びは閉鎖歯列弓とよばれている

 

今回は閉鎖歯列弓(へいさしれつきゅう)をあげてみましたが、この機会に、皆さんのお子さんの歯並びをもう一度よく見てあげてください。なるべく少しの変化に気づいてあげることが、将来歯並び異常を予防するきっかけとなるかもしれません。

今回、当てはまらなかったお子さんも下のページから歯並び異常がないか確かめてみてください。

様々な不正咬合の種類のページヘ

(参考文献)

Ackerman JL,Proffit WR:characteristics of malocclusion