失語症だった銀六さん

今回の投稿は子供さんたちの姿勢を考えていただきたい上で書かせて頂いています.
実際のお話です.

多くの方は、姿勢を勘違いしているようです.
喋りやすい姿勢と機能、飲み込みやすい姿勢と機能の連動があります.

当時の、介護の現場でも、介護をする人たちが、できるだけお互いの身体が楽になる姿勢が呼吸と飲み込みのし易い姿勢です.多くの介護の現場では、力づくしで、起こしたり、一般の方でも、飲み込みが出来ない姿勢で流動食を与えたりしています.

かわべ歯科も介護の関係の方も多くいらっしゃる関係上どうしても知っていただきたいことがあります.介護の目的は、①寝たきりを快適に過ごさせることが目的ですか.それとも②寝たきりを無くすことですかと..聞いてみます

この違いがお分かりでしょうか.①は、何も出来なくしてしまう人を育てる方向性です.介護を行う人も将来介護の対象になってしまう様な過酷な条件になります.②は、できるだけ、自分の事をさせて、動ける場所は常に動かして、疲れて寝てしまう(不眠症と言われる眠れないとか、昼間に寝てしまう、睡眠時無呼吸などは、呼吸の問題が大きいようです.)

以前のことですが、銀六さんという寝たきり20年近くの方がいらっしゃいました.
失語症で言葉も出ないなんと20年もということで、義歯の調整に行かせていただきました.

義歯の調整にオーラルディスキネジアという症状が見受けられました.首を動かし、舌をべろべろして、何かを話しかけている様な状態ですが、よだれが垂れるだけで.確かに声が出ません.

そして、嚥下困難症という病名もついていました.
飲み込みがうまくいかない、ということで、とろみ食になっていました.

そんな銀六さんでしたが、初日に義歯を調整するはずが、舌の動きが悪く、
義歯が調整出来ない状態でした.
そこで舌のマニュピレーションを行いました.
すると..『痛い』と叫ぶでは無いですか..
不思議に思い、もう一度今度は逆の方向から、
舌のマニュピレーション(リスクが大きいので、姿勢咬合では直接指導しています.)
また『痛い』と叫ばれました.娘さんに喋れますよと..話したら、キョトンとしていました.

数日後、新聞を声を出して読んでいる銀六さんがそこに居て
娘さんが不思議なことがありますね.あれから喋れるようになったんですと..

次に行ったのが、嚥下困難症です、.
写真のように姿勢が悪かったのですから、
車いすで足をしっかり固定し、背中に枕を2つほどかませて
ご飯を持ってきてもらいました.
入れ歯も無いのに..ちゃんと食べられました.
20年ぶりの快挙です.

入れ歯が合わないのも、言葉が喋れないのも呼吸と、飲み込みがしにくい姿勢の問題で人生の多くの時間を過ごしてきたからのようです.

歯並びが悪くなる原因も、歯並びが悪くなる人たちの言葉の問題があるのも
歯がなくなる人たちの原因も、飲み込みの問題も大きく関わっている姿勢があるということです.

もう一度、子どもたちの姿勢、介護の姿勢
こんな観点から見ていただければ幸いです.

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