虫歯菌の母子感染についてお話ししたい3つのこと

A.虫歯菌は口移しや会話などでも赤ちゃんに感染することもあります

お母さんたちは子供ができると「母子手帳」をもらうと思いますが、その中に赤ちゃんを虫歯にさせないために、両親や家族と食べる食器やスプーンなどを別々にという記述がされている母子手帳を目にすることがあります。(自治体によって記述されていないところもあるかもしれませんが)

図1

スウェーデンのイエテボリ大学では「2歳までにミュータンス菌が感染しなかた子供は虫歯が少ない」と発表しています。両親や家族、親戚などの唾液がついたお箸や、スプーンなどで子供に与えると虫歯になりやすいと考えられています。そのため最近のお母さんたちの中には神経質になってしまう方もいらっしゃいます。

ただ、2歳までに確実に、虫歯菌が家族から感染してないかといわれると、難しいところですよね。フーフーと息を吐くだけ、会話をするだけでも虫歯菌に感染してしまうことがあると聞くと、いつのまにか感染してることもあるかもしれません。では子供が虫歯菌に感染したら諦めるしかないのでしょうか?答えはノーです。

B.虫歯菌に感染したからといって、必ず虫歯になるわけではない

虫歯の原因はミュータンス菌を始めとする虫歯菌の酸です。ただ、虫歯菌は単体では悪さをすることができません。いろいろなお口の中の菌と結びついて集団になること(これをバイオフィルムといいます)ではじめて悪さをします。

戦国時代の大名「毛利元就(もうりもとなり)」をご存じでしょうか?以前に大河ドラマにも主役となった日本の中国地方の大名です。彼が死の間際3人の息子兄弟の前で「この矢1本なれば最も折りやすし。然れども、いつに束ぬれば折り難し。(1本の矢だと簡単に折れてしまうが、3本の矢を束にしてまとめると折れにくくなる。)」と結束を大事にせよと言葉をのこしたという逸話があります。

図2

そのように単体の細菌では簡単に唾液(つば)に流されたりする弱い存在でも、集団になると歯にくっつく存在になります。つまり、ミュータンス菌などの虫歯菌にお子さんが感染したからといっても集団をつくらせなければ、虫歯になることはないので、諦めることもないのです。

C.虫歯菌が悪玉菌になるには「糖」が必要

また虫歯菌は酸を出すためには「糖」が必要です。砂糖などなしでは虫歯菌は悪玉菌になれないのです。ですから、ミュータンス菌などの虫歯菌をうつす、うつさない以上にお砂糖を含むお菓子をダラダラたべしないことが重要です。

他にも、どうしても「糖」の入ったお菓子などを食べるときには、お水やお茶を飲みながら食べることでお口の中で「糖」を停滞させない工夫が必要です。また食べた後はお口の中が酸性になるので、お水でうがいしてからお口の中の状態を早いうちに中性に近づけることも虫歯予防につながります。

D.まとめ

今回のお話をまとめてみました。

①できれば虫歯菌が赤ちゃんにうつるのは避けたいところですが、万が一、感染していたとしても諦めないことが大事です
②虫歯菌は「糖」がなければ悪玉菌にはなれません。また集団をつくらなければむし歯になることもほぼありませんので、しっかりとプラークをとることが大事です
③「糖」を停滞させないためには、お水でのうがいなども効果はあります。

いかがでしたでしょうか?まずは食生活の見直ししてみませんか?

SNSでもご購読できます。

お口のお悩みは早めに解決しましょう。
 お電話0537-36-1220
お子様の歯並びでお悩みですか?

お子様の歯並びでお悩みですか?