知っていましたか?人間以外の動物は鼻でしか息ができないことを(ヒトが鼻呼吸だけでなく口呼吸ができてしまった代償)

A.人間以外の動物は鼻からでしか呼吸できない理由

人間以外の動物は、鼻から入ったものは気管(肺)へ、口からはいったものは食道(胃)へと比較的シンプルなつくりのため、口から空気が入っても肺に入らないので、口で呼吸することができません。

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しかし、人間は口から入ったものと、鼻から入ったものは、最初は入るところが違うものの、途中で共通の道へ合流し、その後に肺への道(気管・肺)と食べ物などの道(食道・胃)へと分かれます。

その分岐点にあるのが喉頭蓋(こうとうがい)とよばれるフタです。このフタの開け閉めによって気管か食道か行く道が分かれます。
つまり口から空気がはいっても、空気と認識して気道に送ることができます(口呼吸)。

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少し難しい話なので、子供達が遊んでいたおもちゃのプラレール®で説明します。
上の分岐部がある線路が、人間ののどの構造のイメージです。

分岐部にある黄色のポッチが喉頭蓋(こうとうがい)という部分のイメージで、これを動かすことで電車の行く道が分かれます。

最初お口に空気が入ってもまた分岐部があるので肺のほうにもっていくことができるわけです。このレールでもわかるように人間ののどはとても複雑ですよね。

B.犬が舌を出しながらハアハアしているのは口呼吸ではなく体温調節だった

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人間以外は口呼吸しないというのであれば、舌を出している犬はどうなんだ?と疑問に思う方もいますよね。

実は犬の舌を出している行動は、呼吸ではなく、「パンティング」とよばれる体温調節なのです。

犬の場合、汗腺(かんせん)とよばれる汗を出す部分が少なく(鼻や肉球などはあります)、体の熱を逃がすことが難しいので、舌を出して唾液を蒸発させることによって、余分な熱を逃がして熱中症などを予防しているのです。

つまり、ワンちゃんは口で呼吸しているわけではないのです。

C.人間ののどが発達しているからこそ誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)が起こってしまう

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人間ののどが他の動物よりも発達していることは、とても素晴らしいことです。しかし、発達してしまったからこそ、問題点も多くあります。1つに誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)という病気があります。若い方はあまり聞きなじみがない病名かもしれませんが、多くの高齢者がこの誤飲性肺炎で命を落としている事実があります。(平成28年日本人の死因の第3位が脳血管疾患にかわり肺炎となっている。特に後期高齢者は肺炎の中でも誤嚥性肺炎が多いのです。)

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誤飲性肺炎とは本来食べ物や飲み物など固形物や液体は、口から入って、食道に向かい、胃へいきます。しかし、歳をとるにつれ、のどの機能が低下してしまうため、本来食道へむかうはずが、分岐部でまちがってしまい、気道へとはいっていき、肺に入ってしまうこともあります。これを誤嚥(ごえん)といいます。
お口の中の細菌などが肺に間違って入って繁殖し、炎症をおこしてしまうことが誤嚥性肺炎(ごえんいせいはいえん)です。のどの機能だけでなくお口の中の環境も影響するので、どれだけクリーニングできているかがこの肺炎を予防する方法です。

D.口呼吸できてしまうがゆえに、鼻で呼吸しないことを選んでしまうことも

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こどもの場合、お年寄りのように誤飲性肺炎はあまりみられません。
しかし、この発達したのどの影響で別の問題が起きています。それが「口呼吸」です。

本来はお鼻が空気の入り口、口が液体と固形物の入り口です。その入り口を間違えてしまう例として、プールで鼻から水を吸ってしまったことを思い浮かべてください。鼻にツーンとした痛みが走りますよね?

つまり、入り口を間違えるとそれなりのペナルティのようなものが与えられるのです。しかしお口での呼吸は鼻のようにすぐに痛みなどが来るわけでなく、長い期間をかけて積み重ねて体の成長発達に影響する、あごの成長に影響し歯並びが悪くなるなど、後からペナルティのようなものがやってきます。

口呼吸するとこんなデメリットがあるという内容が以下のページにまとめられています。
http://kawabeshika.com/archives/3698

E.口呼吸は本来の人間の行動ではありません。鼻呼吸を覚えてください

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口呼吸には百害あって一利もありません。大人になってもずっと口が開いている人を想像してみても、頭が良さそう、仕事ができそうとは思いませんよね。
口呼吸は将来見た目でも損をしてしまう恐れがあるのです。

本来動物は鼻でしか呼吸できないことから、そこから進化した人間も口呼吸をやめて鼻呼吸にシフトするべきではないかと思います。

もし鼻詰まりなどで、鼻が使えない状態であれば、早めに耳鼻咽頭科にいって処置をしてもらうことをおすすめします。鼻詰まりなどがある状態では勉強や仕事、プライベートですら集中すらできなくなってしまうのですから。

F.まとめ

今回の内容を箇条書きにまとめてみました

①人間以外の動物は鼻でしか呼吸ができない
②人間ののどは他の動物と比べて発達している
③のどが発達しているからこそ誤飲性肺炎のような病気がでてきた
④口で呼吸できてしまうからこそ、その害は後から出てくる。
⑤口呼吸ではなく鼻呼吸をすることが大切

人間は進化しているからこその悩みもいろいろとあります。だからこそ、姿勢なども含め正しい体の使い方を知っていただき、健康な生活を送っていただきたいと思います。

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