歯のつめものやかぶせ物の寿命はどうやって決まりますか?(寿命をできるかぎり長くする方法)

かぶせ物や詰め物は、一生ものではなく消耗品だった…今回は歯の詰め物やかぶせ物の寿命についてお話しします。

A.「取れたらまた詰めてもらえばいいや」は大間違い、歯自体の寿命を短くしている恐れもあります。(症状がでている時にはかなり進行している恐れがあります)

図2

詰めてしまったものが自然にとれるということは、何かしら原因があります。

特に、詰め物やかぶせ物の内部に虫歯の取り残しや新たに虫歯が発生(2次うしょくといいます)してしまった場合には、最初のうちは気づきにくく、しみる・痛いなどの症状が出てきたときには、詰め物やかぶせ物を外したときには、広範囲に虫歯が進行していて、同じ詰め物やかぶせ物ができなくなっているケースがよくあります。さらに痛みなどが出ていた場合には歯の神経の部分や、歯の根の部分に細菌の感染が及んでいることがあるため、歯の根の治療をする必要があり、さらに治療の回数が増えてしまう危険性があります。

歯の根を治療された歯は木でいうと「枯れ木」になってしまっている状態のため、むし歯になりやすいだけでなく、強い咬み合わせで割れやすくなるなど、歯の寿命を縮めてしまう結果となってしまうのです。
気づいたときではなく、2〜3ヶ月ごとにお口の中全体を診てくれる歯科医院を探してください。

B.つめものやかぶせ物の精度が寿命に関係してきます

詰め物やかぶせ物にはいろんな種類があります。銀歯、金歯、セラミック、メタルボンド、ジルコニア、ジルコニアセラミック、樹脂系…など保険のきくもの、保険がきかず自由診療のものもあります。

保険診療は、患者さんの金銭的負担は少ないのですが、満足のいく治療をするのは難しいというのが現実です。理由としては保険診療では使える材料が限られてしまい、見栄えなどほとんど選択できないのが現状です。また使用される金銀パラジウムという合金は時間がたつと中の金属が溶け出して歯や歯ぐきが黒く着色することもあり、金属アレルギーを引き起こす危険性もあるのです。さらに保険診療ではそれぞれの処置の料金が決まっているため、型取りの材料の精度など、歯科治療の精度を確保するには厳しいという現状です。

精度の高いつめものやかぶせ物は、保険のつめものやかぶせものと比較して、歯と詰め物・かぶせものとの間の隙間が少なくなるので比較的むし歯になりにくいとはいわれていますが、ミクロの世界では全く隙間がないというわけではないので、お口の中のメインテナンスが必要です

C.お口の中の環境で詰め物やかぶせ物の寿命が長く、短くなることがあります

詰め物やかぶせ物の寿命を決定する要因としてお口の中の環境はとても重要です。お口の中のプラーク(汚れ)が多い場合にはむし歯になるリスクが高くなり、詰め物やかぶせ物の寿命が短くなります。さらに、酸性度の強い食べ物を多く取っている人も酸蝕歯(さんしょくし)というむし歯に似たような症状になる危険性があるので注意が必要です。

お口の中の環境は歯自体が非常に小さく、目で直接見えない部分も多い為自分一人では十分に管理できません。歯科医院で管理してもらうようにしてください。

D.詰め物やかぶせ物にはいつか終わりはくる、これから詰め物やかぶせ物にならないためにも予防歯科はとても大切

「モノはいつか壊れる」といわれるように、どんな精度の高いものでもかぶせものやつめものは生きているわけではないので古くなると壊れたり、外れたりする日はくることがあります。しかし生きている歯は別です。生きている歯は毎日変化していないように見えてミクロの世界では作ったり壊したりを繰り返し、新しくなっています。だからこそ、残っている生きている歯がこれからむし歯や歯周病で削られたりしないようにしてほしいのです。そのためには皆様が「病気になってから歯を治す」ことではなく「病気のリスクを知り、対策をたてて歯が病気にならず健康な状態をつづけていく」予防歯科への考え方のシフトが必要なのです。

E.まとめ

平成28年歯科疾患実態調査で「8020」運動達成者が50パーセントを超えたという調査結果がでました。おめでたいことなのですが、まだ50パーセント程の高齢者の方が多く歯をなくしている実情や、85歳以上の高齢者になると一気に20本達成者が減っている事実、海外の先進国と比較すると80歳の日本人の歯の平均本数が約8.4本なのに対しが浮き彫りになってしまった結果でもあります。できれば一本も歯を失わない80歳以上の方々8028が実現できる日が来ることを願っています。

図3

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