「口臭」を解決するためには「原因」を探して解決することが必要です。(口臭は口呼吸から)

最近では「スメルハラスメント」という言葉が新聞やネットなどでもみられるようになりました。スメルハラスメントは臭いによって周囲を不愉快にさせる行為、嫌がらせのことで、「口臭」もこのスメルハラスメントの1つとなっています。
今回はこの「口臭」についての説明です。

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A.自分ではなかなか気づかない「口臭」

たとえば、公衆トイレなどに行った時に最初はとても臭くて不快な思いをしていたのに、数分経つと気にならなくなった経験ありませんか?これを順応(じゅんのう)といい簡単にいえば慣れというものです。嗅覚は視覚や聴覚と比べて特に順応しやすいといわれています。

つまり、口臭がある本人に口臭があっても毎日嗅いでいるような状態で順応しているため、気付くことが難しいのです。

B.消臭効果の有る匂いや歯磨き粉の匂いでごまかしても「口臭」は治るわけではありません

現在では薬局やコンビニなどでお口の匂い対策の商品が多く置いています。
しかし「口臭」はいろいろな「原因」があっての「結果」です。

ミントやガムなどの匂いや強力な匂いの歯磨き粉でごまかしたとしても、少し時間がたつと同じような口臭が発生してしまいます。(ニンニクなどの匂いの強い食べ物を摂取した場合には有効ですが)

やはり「原因」を特定し解決することが最善といえます。

C.気になる口臭の原因は?(2つの大きな口臭の原因)

口臭には医学書などで大きく「生理的口臭」と「病的口臭」の2つの原因に分かれています。その他に匂いの強い食べ物やタバコによる口臭もありますが、一時的なものが多いため今回は割愛させていただきます。

図1
図1.口臭の原因

口臭の原因を上にまとめてみました。
まずは「生理的口臭」ですが、生理的口臭というのは簡単にいいますと健康な人でもおこりうる口臭のことです。

たとえば図1の「起床時口臭」は寝ている時には唾液の分泌が少なくなり、かつお口の中の細菌が繁殖するため、消臭の役割を担う唾液の量が急激に少なくなり、かつ細菌が硫黄化合物(VSCとよばれるにおい成分)をつくるため、朝起きた時に匂いがでてしまう現象です。

「空腹時口臭」というのは、ご飯を食べる時にはお口の中全体が刺激をうけ、唾液が多く分泌されますが、食後1時間くらいから唾液がでる量が少なくなっていき、空腹時には唾液の量が食後から最も少なくなるため、口臭を引き起こす場合があります。

「緊張時口臭」は緊張した状態になると自律神経の交感神経が優位になるため、その影響で唾液の分泌が少なくなり、口臭を引き起こします。

「生理時口臭」はホルモンバランスの変化によって唾液の分泌量が減ったり、免疫力の低下によって細菌の繁殖が進んでしまうという考えがあります。
他にも「加齢による口臭」もありますが歳をとると唾液の減少がみられるためです。

このように「生理時口臭」は唾液の量が少なくなることによって起こる口臭といっても過言ではありません。

「病的口臭」はむし歯や歯周病などの口の中で起こる病気や、糖尿病や肝臓の病気などで起こる口臭を指します。

「むし歯による口臭」は食べ物の腐敗した匂いがします。それは、むし歯で予期しない穴があいてしまったことによって、その穴に食べ物が入り込んでしまい、そのまま残り続けてしまうことが多いからです。生ゴミを放置したような状態に似ているかもしれません。

「歯周病による口臭」はメチルメルカプタンと硫化水素という成分が主で、よくドブを放置したような匂いとも言われています。歯周病が悪化すると、ポケットとよばれる歯と歯ぐきの間の溝が深くなり、歯ブラシが届きにくい場所で細菌が繁殖し「硫黄成分」を発生させてしまうのです。

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「全身の病気による口臭」は甘い匂いやアンモニアの匂いなど、特徴的な口臭がみられますが、むし歯や歯周病による口臭と比べるととても少ないです。

病的口臭の中に「心理的口臭」がありますが、本人には気づきにくいという口臭の特徴から生まれるもので、実際に口臭があまりないのにもかかわらず、自分は口臭があると思い込んでしまう状態をいいます。

D.ほとんどの口臭への対策はとてもシンプル

むし歯や歯周病による口臭の場合には、原因に自覚症状があるはずですので、早めに歯科医院へ行って、治療やクリーニングを受けることをおすすめします。
心理的口臭の場合でも、一度口臭の検査をすることで解決につながる可能性があります。

そして「生理的口臭」への対策ですが、唾液量の減少が関係していますので、「水分をしっかりとる」「唾液が出る部分のマッサージ」「ガムなどを噛んで唾液をだす」などがありますが、最もおすすめする対策は、「口をとじて鼻で呼吸することを心がける」ことです。

口呼吸をすることによって口の中が乾き、お口の中の唾液の量が減少するので、
鼻呼吸に切り替えることによってお口の中の唾液の量を極力確保できます。
かわべ歯科では、口呼吸がなかなか治らない患者さんには「ポカンX」という口呼吸予防器具を無料配布しています。

E.まとめ

口呼吸は口臭の原因だけでなく、子供にとって歯並びを悪くする原因や、インフルエンザなどの病気になりやすくなりますので、鼻呼吸を意識してみてください。

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