私たちが考えている理想の歯並びはどんな歯並びかを説明します

お子さんの歯の大きさが最近になって大きくなっているというデータもありますのでそれも理由の1つと考えてもいいと思いますが、やはりアゴの成長不足による歯のはえるスペース不足が大きな原因といえます。
スペース不足かどうかを判断するのには歯科医院での精密な検査も必要ですが、ご両親達が、どれだけ早く歯並びの異常に気づけるかも、矯正の難易度を高くしないことにつながる可能性があります。その判断の1つとして「上アゴの歯並びの内側に舌がきゅうくつにならないだけのスペースがあるか」ということがあります。

 

A.舌を上のアゴにピタッと吸着させることが矯正プラス後戻りの防止につながります

上アゴの歯並びの内側のことを口蓋(こうがい)とよびます。ちょうどお皿のような形になっているので、舌を入れるための器のようにも見えます。
お口を閉じた時の正しい舌の位置はこの口蓋とよばれる上のアゴの部分に舌がピタッとおさまっている状態です。(舌の先は前歯に触れないくらいすこし後ろです)

舌がいつも上のアゴの口蓋(こうがい)といわれる部分に、当てるだけでなく吸い付かせることが、上のアゴの成長をうながしていきます。もちろん、上のアゴが成長すれば歯がはえる十分なスペースが確保できる可能性もあります。
下アゴはどうすればいいの?と考える方もいると思います。実は下アゴは、上のアゴがきちんと成長すれば、合わせて成長していきます。

0422_1

さらに、きちんとした歯並びの状態で、しっかりと舌が口蓋の部分にきっちりと吸着していれば、上の歯並びが狭くなることはありませんので、後戻りとよばれる、矯正したのに歯並びが後に元の歯並びの悪さにもどってしまったような現象を防ぐことができます。

0422_2

しかし反対咬合(はんたいこうごう)とよばれる、しゃくれのような歯並びをしている方は要注意です。第2次性徴期(男子11歳半〜16歳前後、女子10歳から15歳前後)がくるまでに、または遅くても前半までにこのかみ合わせを改善させないと、下のアゴの方が外側にあるために下顎が成長してしまい、長い顔つきになる恐れもあります。この反対咬合は舌の位置が下がっていることで上のアゴの大きな成長不足が大きな原因です(下顎の成長を促進させてしまうという説もありますが…)ので舌の上アゴへの吸着は解決には重要な存在となります。

 

B.上の歯並びが悪くなると舌は上のアゴに収まらなくなります

生まれたばかりの赤ちゃんは口の中のボリュームに対して、舌が大半を占めています。この舌があちこちに動きまわることによって、お口の中が刺激されるためお口の中を成長させていきます。しかし、ここであまり刺激が少なければ、アゴはうまく成長せず、乳歯でも歯並びが悪い状態になる可能性もあります。

また、大人の歯が交換する6〜12歳くらいで前歯の歯並びが重なってしまったり、全体的に上の歯並びが狭くなってしまったりしてしまうと、舌は上のアゴに収まることができません。無理やり収めたとしても、長時間その状態で保持することができません。この状態ではせっかくの上のアゴを成長させることが、自力では困難です。

その時は矯正装置を使用して、舌が上のアゴに入るスペースの分だけ拡大することと舌を上のアゴに入れるのを邪魔している歯を正しい歯並びの位置にもどす必要がなります。舌が入る器のようなスペースができ、舌を口蓋に吸着するトレーニングを繰り返し行うことで、矯正器具を外しても、舌が歯並びの狭くなることを防いでくれます。舌は人体の立派な矯正器具ですね。

 

C.高齢者でも舌を吸着させることは「生きていくため」に必要です。

高齢になっても舌を上のアゴに吸い付けることを毎日常態化していれば、舌の筋力の維持ができます。そうすれば自由に舌をコントロールすることができ、のみ込みがスムーズにできます。

高齢者の死因の1つとして「誤飲性肺炎」とよばれる細菌が間違って気管にはいって肺炎を起こす現象で、原因としてお口の中の不衛生と飲み込み機能の低下があります。

0422_3

もちろん、誤飲性肺炎を防ぐにはお口の中をキレイにすることが不可欠ですが、それと同時に正常な飲み込みができるかということもカギになります。そのためには日頃から舌の筋力を落とさないように舌を上のアゴに吸い付けることを当たり前のように続けていく必要があります。

 

D.舌を口蓋に吸着させるコツ

①口を閉じること

0422_4
口が空いた状態では、舌を一生懸命あげないと口蓋につきません。ましてや、吸着させるには口蓋に舌の面積が大きければ大きいほどいいのですから、口が開いた状態では先端部分しか当てることができない可能性が高いのです。
唇を閉じるときには力を入れすぎず優しく触れるように閉じるのがコツです。

②舌を出来るだけ口蓋部分につける

0422_5
まずは舌の先端部分をスポット(切歯乳頭)とよばれる前歯の付け根あたりに触れさせます。その後舌全体を口蓋部分に触れることができるように舌を根本から上げるようにしてみてください。

③この状態で舌を吸うようにすることで舌が口蓋に張り付いたようになる

舌全体を口蓋部分に触れることができたら、口をとじたまま優しく吸ってみてください。舌が吸盤のように張り付いたようになります。
ここまでできれば、あとはこれを習慣化していくだけです。
0422_6

 

まとめ

舌を上げることは、ただ単に舌の先端部分を上のアゴにつけることではなく、舌全体を上のアゴに吸い付けるような動作です。幼少期や学童期であれば、この動作の習慣化でアゴの成長を促し、歯並びスペースの確保にもつながりますし、高齢者であれば「誤飲性肺炎」を防ぐ生きるための1つの手段にもつながる可能性があります。

 
静岡県 菊川市 掛川市 袋井市 榛原市 島田市 磐田市の 歯科 小児矯正歯科 予防歯科ならかわべ歯科

SNSでもご購読できます。

お口のお悩みは早めに解決しましょう。
 お電話0537-36-1220
お子様の歯並びでお悩みですか?

お子様の歯並びでお悩みですか?